永遠(トワ)の“老化”への熱い思い

トワ(永遠)2016年7月9日

12月6日(水)午前9時20分頃〜午前10時頃、また午後10時頃〜午後10時半頃、息子がトワ(永遠)の散歩を行なう。私は一日所用で外出―。
◎トワは終始、眠そうな足取りで、休み休み歩いたとのこと…。

  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇ 
 
犬も人間同様に、ある程度の年月を過ごすと、「老犬」〜「シニア犬」、「高齢犬」〜として扱われる。
可愛らしい子犬だった愛犬も、いつか必ず「老犬」になる時が到来する。老犬に対しては、その生活スタイルの変化に伴い、若かりし頃とは違った関わり方が飼い主には自ずから要求されてくる。例えば、今までやってきた数々の世話の仕方も適切なものに変えたり、食事も徐々に柔らかいものに変えたり、散歩も昔ほど長い距離は歩けなくなるため控え目にしたりなど、飼い主がしてあげられる範囲で最大限の介護をしていく必要がある。

そもそも犬は、何歳頃から「老犬」と把握されるべきなのだろうか。
人間は60歳半ばあたりで「定年」を迎える。60代半ばと言えば、体になんらかの弊害(筋肉の収縮や内臓器官の劣化など)が如実に現われてくる年齢だ。犬もこれと同じように、犬年齢で65歳あたりにさしかかったら、成犬が「老犬」になったと考えられるべきだろう。
一般的に老犬とされる年齢は、小型犬や中型犬で<生後11年目〜生後12年目>大型犬で<生後8年目〜生後9年目>というのが平均的である。そして、小型犬は成犬になるのが早いが老犬になるのは遅いと言われ、逆に大型犬は成犬になるまでは遅いが老犬になるのは小型犬に比べて早いと言われている。

愛犬トワ(永遠)の場合、私(と息子)がその老化のサインに何らかの形で気づいた最初は、いつごろだったか。今にして思えば、階段の、特に自宅玄関口のそれの上り下りがぎくしゃくし〜段差に躓き〜、上手にできなくなった場面が、それに該当するのだろうか。この点については既に2013年6月6日の本Diary(日々是好日)が一定限触れている(cf. 2013-06-06 - 日々是好日。しかし、当時の私はトワに対して毎日のお決まりの散歩がすべてで、老化の前兆を認識しそれの予防に努めるといった発想を持ち合わせてはいなかった。何しろ当時〜11、2歳〜のトワと言えば、総じて壮健そのもので、その散歩たるや、いつも元気な足取りで、足の向くままに西へ東へ、そこらじゅう〜井の頭公園の中、また武蔵野市三鷹市・杉並区のあちらこちら〜をせっせと精力的に歩き回るほどのもの。散歩時間にいたっては、(雨天の場合を除けば)1時間半から2時間が普通で、2時間台も度々、時に3時間を超えもした(cf. お散歩3時間38分 - 日々是好日 お散歩3時間17分 - 日々是好日 お散歩3時間11分 - 日々是好日。この愛犬の健脚ぶりを目の当たりにして、自然の成り行きに身を任せるばかりで〜ほんの一瞬、老化のサインが目にちらつきはしても〜、老化が進むとか老化を防ぐとかいう考え自体が私の頭をよぎることはなかった。
トワの老化を老化として自覚的に受け止めたのは、私の場合、やはり2014年9月23日の“精巣腫瘍の摘出手術”以降のこと(cf. 永遠(トワ)に幸あれと祈る! - 日々是好日。それ以後、その病理検査の結果は「良好」だったにせよ(cf. 2014-10-03 - 日々是好日、私なりにトワの“老化”問題を対象化して老化度をチェックしながら、将来をある程度予測し、何とか老化の予防可能なものは予防して、シニア犬との幸せな暮らしをエンジョイできる態勢づくりに努めてきた。

Cf. トワ(永遠)14歳! - 日々是好日
   2016-01-01 - 日々是好日 2016-02-27 - 日々是好日
   2016-02-29 - 日々是好日 2016-03-01 - 日々是好日 
   2016-05-04 - 日々是好日 トワ(永遠)15歳! - 日々是好日  
   2017-01-05 - 日々是好日 2017-05-07 - 日々是好日 
   トワ(永遠)16歳! - 日々是好日

トワは“精巣腫瘍の摘出手術”後の「経過観察」[第1回(2014/10/20)〜第5回(2015/10/12)]によれば、術後1年余りの経過は「良好」だった(cf. 2014-10-20 - 日々是好日 2015-10-12 - 日々是好日。しかし、その1年後の第6回「経過観察」(2016/10/14)の結果、今度は腸間膜に腫瘍ができたことが判明(cf. 2016-10-14 - 日々是好日 2016-10-31 - 日々是好日 2016-11-25 - 日々是好日。さらに、この1年後の「血球検査&血液生化学検査」(2017年10月25日)によって、何と「死に至る病」の腎不全と診断される(cf. 2017-10-25 - 日々是好日

老犬になると、どんなに元気な犬にも体の変化が訪れ、様々な病気を発症しがちである。中でも、老犬がなりやすい病気としては、白内障認知症椎間板ヘルニア骨粗鬆症、腎不全、悪性リンパ腫歯周病などが挙げられる。
トワはよりによって、腎不全という非常に危険な病気に罹ってしまった―。

犬の腎不全には、急性腎不全と慢性腎不全の2種類がある。
「急性腎不全」は急性腎炎や心疾患、尿道結石などが原因で起こり、短期間のうちに腎臓の機能が急激に低下するため、嘔吐や下痢、食欲不振、脱水、呼吸困難など様々な症状が現われる。処置が遅れると体内に大量の毒素がたまって、尿毒症に陥り命を落とす危険があるため、一刻も早い治療が求められる。
「慢性腎不全」は慢性腎炎などの腎疾患などによって、腎臓の機能の3/4以上が低下した状態になると起こる。
過去、腎臓病にかかっていなくても、老化で腎臓の組織が劣化して発症しやすくなる。10〜13歳以上になれば、全ての犬種で発症する可能性があるため、定期的な腎臓機能の検査が求められる。
急な腎臓機能の低下によって起こる急性腎不全とは異なり、慢性腎不全は徐々に機能が低下していくのが特徴的。また、急性腎不全の度合いによっては、一命を取りとめても慢性腎不全に移行することもあり、どちらにしても早期発見、早期治療が命脈を保つためのポイントとなる。

トワの病名は、急性心不全なのか、慢性腎不全なのか。
当初は急性心不全と思われたが、今は慢性腎不全、となっている―。

Cf. 2017-10-26 - 日々是好日
  2017-11-19 - 日々是好日 
  2017-11-21 - 日々是好日  

慢性腎不全になれば、次のような症状が進む。
・【食欲不振】 初めは餌の食べ残しが増えていく程度で何にも問題がないように見える。しかし、腎不全が進行するにつれ、犬は全く食事が摂れなくなる。
・【体重減少】 食事が摂れないので、体重が減っていく。 腎不全を発症して数週間で、どんどん体重が減り窶れてくる。
・【無気力】 食事が摂れないために体力が落ち、動きたがらない。また、寝ている時間が増えていく。
・【頻尿】 体内の悪いものを排出しようと水をよく飲み、頻繁に薄いオシッコをするようになる。

トワ(16歳5か月)の余命はあと、いくばくぞ…。
別れの時は、必ずやって来る。“寿命”を超えて生き続けることはできない。
私としては何はともあれ、最期の時〜寿命が最後の炎を燃やし尽くす〜までトワと一緒に過ごせる日々に感謝するとともに、残り少ないその日その日を悔いなく楽しむことができるよう精一杯努めたい!

★2016年6月頃のトワ(14歳11か月):

●今日の東京の最高気温11.1度、最低気温2.8度。