網野善彦著『歴史を考えるヒント』を再読

4月27日(土)午前9時に起床し、15分後にトワ(永遠)と散歩に行く。

今日の彼は心なしか元気がなく、井の頭公園三角広場の一角に、30分もの長い間たたずみつづける。
湿り気のない爽やかな風をいとおしむかのように、形のよい鼻をくんくんと鳴らしつづけながら。
加えて約30分間、三角広場のベンチ(より正確に言えば、テーブル付パークベンチ)のそばに、腹ばいに寝そべりつづける。
その端正な横顔は、まるで詩人が黙想か夢想にふける風情である。
結局、あと40分かけて、市街地をぶらぶらしながら、午前11時ごろに帰宅する。

◆ 午後6時30分ごろ〜午後9時ごろ、自宅近辺の牛丼チェーン「すき家」で外食する。
家族が外出中のため、一人のんびりと夕食をとり、併せて読書に2時間ほどを費やす。

当の書物は、網野善彦『歴史を考えるヒント』新潮文庫、2012年)。
目次:
(1)「日本」という国名
(2)列島の多様な地域
(3)地域名の誕生
(4)「普通の人々」の呼称
(5)誤解された「百姓」
(6)不自由民と職能民
(7)被差別民の呼称
(8)商業用語について
(9)日常用語の中から

私は同書を10年ばかり前に一読した。今回(一昨日から)再読してみて、今更ながら身にしみて痛感させられたものだ。
「網野史学」〜網野善彦(1928〜2004)の歴史叙述〜の何たるかを知らしめる、「日本像を塗り替える名著」にほかならない、と。
本書は私自身の「日本及び日本人」観を確固不動のものたらしめるために欠かすことのできない一書である。

●午後10時ごろ〜翌日午前3時ごろ、ブログを書いたり、メールをチェックしたり、読書ノートを整理したり、静謐に満ちた深夜の時間を楽しむ。