思いがけない出逢い

5月17日(金)午前8時50分〜11時10分、井の頭公園三角広場でトワ(永遠)の散歩をする。

★午前9時20分頃、初見の人と立ち話を交わす。
公園でのジョギングを毎朝欠かさないという、40代とおぼしき男性だ。
何か興に乗って30分ほど、武蔵野市に避難する福島県民の話から始まって、福島原発事故の問題について結構突っ込んだ意見を戦わす。
その間、トワは道の端にじっと佇みながら、忍耐強く辛抱してくれました。感謝、感謝!

★午前10時半頃、一人の保育士(女性)がやおら散歩中のトワと私に近づいてきて、こう切り出した。
「あのー、子どもたちがかわいいワンちゃんだと言って、さわりたがってるんです。さわって、よろしいでしょうか…」

三角広場では好天に恵まれれば、近く(武蔵野市三鷹市)の幼稚園と保育園から教師(幼稚園教諭と保育士)に引率された園児たちが多数集い、一定の時間、遊び興ずる。
今日は、武蔵野市のM保育園の保育士数名と園児二十数名(男児+女児、4、5歳か?)が一緒になって鬼ごっこをしたり、駆けっこをしたりして無心に遊んでいた。

私は彼女に「トワに“やさしく”さわるなら、よろしいですよ…」と応答し、次のような条件付きで許可した。
彼の体に初めて触る場合、子ども一人ひとりが順序に従ってかわるがわる行なうこと、そして体の各部位でもシッポや口周りや頭頂は避けて、背中や胸を手のひらでそっと撫でること。

これまでの私の経験知によれば、トワは多数・複数の人々(子供・大人)に一時(いちどき)に触られるのを(圧迫感を受けるのか)大変嫌がる。
また、彼はシッポ、鼻や口の周り、頭のテッペンを触られるのを苦手とし、事の成り行きでは怒りの反応を示す。
彼の場合、胸部や背中を優しく撫でられると、安定感を味わい、気分が落ち着くようだ。

それから間もなく、女性保育士の指図通りに、園児8人が一人ひとり順次、トワの背や胸を、笑いを含んだ優しい視線で、いとおしげに撫でつづけた。